メンタリストなかしゅんの心理学ブログ

心理のプロがいろんな所に飛び込んでメンタリズムしてみた!

心理学科の学生って何してるの?大学の授業と公認心理師という国家資格。心理学の勉強法について。

意外とたくさん記事が読まれていて嬉しいです。

今日はちょっと軽めに(書いてみたらそんなに軽くなりませんでした。すみません)、心理学の勉強についてです!

最近心理学に興味を持ってくれる人が多く、聞かれることが多いので書いてみようと思います。

僕は大学の学部で心理学を専攻しています。

実際、心理学勉強してるって言われても謎ですよね~

心理やってるって言うと「なんか心読まれそうでこわい~」とか「じゃあ何考えてるかとかわかるの?」とか言われます。

まあイメージはそんな感じですよね。

「んなわけあるかあほぅ!!」って感じなんですけど。実際、心理学科でそんなことやってる人はほとんどいません。

え?文学部の人もみんな本読んでないでしょ?

あとイメージとしてあるのは心理テストでしょうか?あれはなんの根拠もないエンターテインメントなので、論外ですね。

そういうのを期待して心理学科に入ると、あとできっちり後悔します。

そんな心理学科に行きたい高校生や、心理学を勉強したい全ての人への記事です。

心理学のいろんな分野

心理学にはいろんな分野があります。

だから心理学を勉強してると言っても、どんな心理学をやってるかによって全然違うのです。

ここでいちいち色んな分野の説明をしてもつまらないので、それはグーグル先生に譲ります。心理学 - Wikipedia

僕が大学で受けた授業をかるーく見てみましょう!!!!

あとで書きますが、心理のプロフェッショナルになりたくて、心理学をきちんと勉強したかったら、大学に過大な期待をしないほうが良いです!やはり人生を切り開くのは自分の力です。

 

思い出せる限りでは以下のラインナップ。授業の名前は曖昧です。

・臨床心理学ー精神疾患とか心理療法とかについて。

発達心理学ー子供の成長とか、教育とかについて。子供の考え方って大人と全然違ってて、そういうのが意外と面白い

神経心理学ー脳とか神経について、記憶とかもやる。

・学校心理学ースクールカウンセリングとか。けっこう実践的。

・心理学研究法ー心理実験の作り方とか。まぁ心理学やるなら必要だけど、つまんない。

・統計法ー心理のデータをまとめるのに統計をやる。これが辛かった〜。でも統計は人生において役立つスキルだと思った。

社会心理学ー集団心理とかについて。例えば吊り橋効果とか、人間の行動についてやる。けっこう面白い。

知覚心理学ー錯視とか幻聴とか催眠とか。最近は脳の電流を読み取って、寝てる人の夢の内容がわかるらしい。

・心理学史ー心理学の歴史。

認知心理学ー人間の物の考え方、認知を研究する。僕の専門科目はこれ。人間の認知がわかると、人生がかわる。QOL爆上がりの科目。もちろん授業ではなく、独学の方で。

教育心理学ー教育についての心理学。動機付け、つまりモチベーションとか。

・心理学実験演習ー心理実験を毎月のようにやって大量のレポートを書く。テーマを選んで解説論文も書いた。ちなみに僕の書いた論文は「自我の幻想性について」

 

あれ?大学の授業をディスったりするけど、意外と大学でも勉強してるかも、、、笑

こうして書いてみると心理学っていっても、けっこういろんな分野があるのがわかりますよね~。

後述しますが、僕は心理学の知識のほとんどを大学ではない所で学びました。

とはいえ大学では、心理学科は面白いほう?

他の学部の人の話を聞いてると、大学の授業はつまらないそうです。

そりゃそうですよね。

好きでもないのに何が悲しくて大学でマクロ経済学なんか学ぶのでしょうか???笑笑

好きなら別ですよ?好きならね。

でも好きじゃなかったら、興味もない分野の、なんも面白くもない大学の授業なんて、ただの苦行ですよね。

実際本気で文学とか経済学とか商学とか学びたくて大学選んだ人なんてほとんどいないじゃないですか。その時点でまずハードモード。

そして大学の授業は教授にしてみればただのルーティーンワークです。

僕らで言う每日出る学校の宿題みたいな感じですね。やる気なんて出る訳ありません。

卒業さえできれば良い学生と、授業を少ない労力で済ませたい教授。ある意味噛み合ってます。

だから大学は無気力の温床みたいになったりするんでしょうかね。

てか大学は講師の方の授業の方が面白いことが多いですよね。え?うちの大学だけ?

 

でも、心理学の授業はけっこう面白いのがあったりします!!!!

内容がけっこう面白いのです!!

授業で臨床心理士が使うIQテストでIQを測定したり、実験で人がどのようにして映画に共感するかについて調べたり、どこかの高校に実習に行ったりします。

まぁ面白いのがあるっていって、出てくるのがこんなのなので、そこまででもないかもしれませんが!!!!

新しくできた心理の国家資格が取れる!?さらば臨床心理士

心理学科について語る上で欠かせないのが資格です。

誰もが知っている心理士の資格といえば「臨床心理士」ですよね。

実はこれ、民間資格なんです。

民間資格ということは漢検とかファイナンシャルプランナーとかと同じってことです。持ってたらすごいってだけです。

臨床心理士は心理の大学院に2年間行けばとれます。学部では取れません。逆に言えば心理の学部に行かなくても、院さえ行けばとれます。

 

ですが、2017年になんと初の心理の国家資格ができました!!!

それが「公認心理師」です。

悲願成就!? 心理初の国家資格「公認心理師」とは?

心理を国家資格にしようと、心理士たちの数十年に及ぶ長い長い戦いがあったようです。

つまり公認心理師は彼らの悲願だったんですね〜。

公認心理師は心理系の学部で国指定の科目をとって(70単位ぐらい、実習あり)、大学院にもいって国指定の単位をとって、国家試験に受かるととれます。

公認心理師 - Wikipedia一応ウィキペディアのリンク載せときますが、つまんないですw

以下のサイトがよくまとまっていて、わかりやすいです。

公認心理師 | 公認心理師・臨床心理士指定大学院 | 河合塾KALS

心理学科でも大学によってはこの資格に対応してなかったりします。大学選ぶときはよく調べてください。

国家資格とはいえ、そもそも臨床心理士との違いがそんなありません。

しかも弁護士みたいに業務独占資格ではないのです。

この資格ができたとき、「臨床心理士はもう終わり??」みたいなことが囁かれたのですが、そんなに変わらないと思います。

日本の心理学は終わってる?

正直、日本の心理学界はシーラカンスみたいな感じです。

臨床心理も発達心理も学校心理も、「君、何十年前からこれ言ってるの?」っていうような内容ばかりです。

それもそのはず、日本では心理学未だに文系なのです。

理系と違って、理論が数学的に証明できたりしないので、パラダイムが乗り越えられるということもないのです。

明らかに間違っている理論でも、信じる人がいれば、それがまかり通る世界なのです。

ですが本来の心理学はとうの昔に数理モデルが取り入れられています。

それが認知心理学です。それがのちに認知科学という大きなパラダイムになり、今のほとんどの学問はこの認知心理学パラダイムに乗っかっています。

有名なので言えばブログで紹介した「行動経済学」です。

人生にインパクトを与える良いTEDを紹介~心を操る編~ - メンタリストなかしゅんの心理学ブログ

これは経済学に認知科学パラダイムを取り入れることによってできた学問です。

もうこの辺について書こうと思えばいくらでもかけてしまう気がします。

だけど、もう一人のぼくが「もうその話はそのへんでやめといたら?」と言っているのでやめます。でも認知心理学行動経済学もめちゃくちゃおもしろいんですよ。

経済学+認知科学行動経済学 です。

心理学の勉強は自分でするしかない

心理を日常生活で使えるレベルに、さらには心理学で人生を豊かにしたいと思ったら、自分で勉強するしかありません。

巷にはろくな心理の人がいないのです。みんなシーラカンスなのです。

大学の授業でやるぐらいに心理学を勉強したいと思ったら、この本を読むだけで大丈夫です。

 

ヒルガードの心理学 第16版

ヒルガードの心理学 第16版

 

心理学の大辞典「ヒルガードの心理学」!!!!!

お値段なんと27000円!!!

大学の学費の何百分の1です。ちょ〜お得!!!

これをたくさん読んでおけば、あなたは日本にいるほとんどの心理専門家よりも心理に詳しくなれます。

本当です。

知っているだけではだめですが、知らないよりは知っているほうが偉いのです。

 

僕は大学に入りたての頃、この辞典を買いました。

そして教授と話している時に、「そういえばこの前、ヒルガードの心理学を買ったんですよ〜」と話たら、なんと

ヒルガードってだれ?」って言われました。

 

信じられなくないですか!!?

彼、一番有名な心理辞典どころか、ヒルガードを知らなかったのです。

心理学やっててヒルガード知らないのがどれぐらいやばいかというと、サッカーやっててオフサイド知らないぐらいやばいです。

物理学でいうとファインマン知らないぐらいやばいです。ファインマン物理学が心理学で言うヒルガードの心理学に当たるイメージですね。経済学でいうとたぶんハイエクぐらいです。すごい有名です。

絶望しましたね!!

NHKとかでてる教授なのにヒルガードもしらないのかよ!と。

 

しかしどこの業界でもそうだと思いますが、一握りのすごい人はいます。

僕は積極的に学びに行って、その人達から多くの知識を吸収しました。

心理学を極めるための道

ということで、心理学を極めたいと思ったときに何からやればいいのか?という方へ、僕が心理学をどうやって勉強したかを書いておきます。

僕は主に本から学びました。ひたすらに読書です。

大学一年の頃は月30冊ぐらい本を読んでいました!休みの日は家にこもってずーっと読書です。で、外に出るときはそれを実践する場です。

でもまったく苦ではありませんでした!!心理学はそれぐらい面白かったのです。

心について知ることで人生が開けていくというか、面白くなっていく感覚がありました。

 

あとは、人から直接学びました。すごい人はいるんです。

なので大学一年の頃からセミナーや講演会などにけっこう行っていました!

まぁ、良い先生を探すのに苦労しましたが、良い先生に出会うことができました。今でもその人に教わっています。

 

ということで心理学を極めるためのいろいろを紹介していきます。

僕が最も強く影響を受けたと思うのが苫米地英人さんです。

苫米地英人コレクション3 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

苫米地英人コレクション3 「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

 

高3の春に読んで、それまで一切したことなかった勉強をするきっかけになり、偏差値が35ぐらい上がって受験に受かりました。

手品のタネ明かしみたいな感じで、あまり紹介したくないぐらいです。

このブログの終わりにたくさん紹介しておきます。苫米地さんは著書が220冊以上あります。

 

あとは池谷裕二さんです。

脳についてはとにかくこの人の本を読んでおきましょう。著書はそんなに多くはありません。

 

とにかく、この二人の著書は全部読みましょう!そしてたぶん興味が広がって他にも読みたくなるので、読みたい本を読みましょう。

ここまで勉強すれば、必然的に他の心理学も勉強してしまうようになります。

すると心理で仕事を始められるようになります。

 

そして気づいたら人生が変わっていると思います。

 

 

脳を味方につける生き方

脳を味方につける生き方

 

 

あとは読んで間違いのない本を紹介しておきます。面白そうだと思ったやつを読んでみるのが良いです。

予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

行動経済学の逆襲

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

〔エッセンシャル版〕行動経済学

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

残酷すぎる成功法則

WILLPOWER 意志力の科学

〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る (ハヤカワ・ノンフィクション)

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